中国パワー恐るべし (2) 後半に加筆 [コスタデルソルでの生活]
ここベナルマデナ市内(人口約6万人)にはこの写真の様なドンキホーテ並の
お店が3〜4店舗ある。体育館程の店内にはおもちゃ・文房具・台所用品・工具・
簡単な家具から洋服・装飾品、偽ブランド品まで何でも揃っている。
殆どが中国製で100円ショップより安い。
中国人が経営している店で店員も全て中国人だ。
またベナルマデナの海岸プロメナードでは真っ黒なセネガル人が偽ブランド品の
バッグや靴などを並べて販売している。この光景はイタリアの観光地などでも見られる。
これは違法販売なので見張りがいて白バイ警官が来るとこの白い風呂敷の4隅を纏め
サンタさん状態で蜘蛛の子を散らす様に逃げる。
警官は2名で来るが捕まえる気がないのか追いかけるでもなく、警官が居なくなると
彼らは直ぐにまた商売を始める。毎日イタチごっこだ。
さて、これら偽ブランド品は何処から来るのか? もちろん中国からだ。
ベナルマデナで売っている物と香港の女人街で売っている品物は同じだ!!
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マラガ空港の近くに大きな倉庫街があり殆どの倉庫は中国人が所有しているとの事。
東京ドーム程の広さの倉庫(問屋)もあり中はMade in ROC(中華人民共和国)
の商品が山積みされている。
これらの問屋は10~15軒程あり各問屋は別々の商品を扱い社名も違う。
(寝具や繊維製品を扱う問屋やおもちゃや電気製品を扱う問屋などなど)
私がこちらに住んで感じたのはスペインのお店の殆どがこれら
中国からの商品を扱っている。
スペインには農産物以外にこれと言った大きな産業がない為、雑貨から
電子機器までの輸入の大半を中国に頼っている。中国人も増えている。
スペイン経済の根幹は既に中国に握られていると言う事だ。
ぞっとする。
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*先週上記の記事を書いたが大きな問題なので加筆する*
ここベナルマデナにはドンキホーテの様な店が3−4軒あると書いたが、
これ以外にも以前書いた様にミニマーケットが町の至る所にある。
私のアパートから徒歩10分圏内にもミニマーケットが4-5軒あり、
ベナルマデナ市内には30軒はあると思う。全て中国人の若い夫婦が小さな
子供と一緒に店番をしている。日本のコンビニだ。
またスペイン人?が営業しているお土産屋、洋服店、雑貨店などの商品も
全て中国製だ。
Made in Spainと書いていても、マドリッド郊外の中国人経営の工場の
中で中国人作業員がこれらを製造している。
5年ほど前に中国の杭州からマドリッドまで世界一長い鉄道が開通し、毎日
マドリッドに中国の貨物列車が到着する。その為マドリッド郊外には私が
マラガ空港近くで見た中国問屋街の10倍の広さの問屋街とチャイナタウンが
あるとの事。
現在スペインに居る中国人は50万人と言われているが年々増えている。
このままではスペインの繊維業や靴製造業が壊滅するのは時間の問題だ。
彼らは通関時に商品価値を数十分の1で申告し数十分の1の税金だけ払う。
このビジネスには中国マフィアが絡み、儲けた黒いお金は不法に中国に送る。
まるでサスペンス小説だ。
スペイン政府は分かっている筈なのに何を考えているのだろうか。
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橋本
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